JT-KOHKA 不具合ならびに修正版リリース(Ver.8.01)のお知らせ
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平素より、弊社ソフトウェアをご利用いただき誠にありがとうございます。
この度、JT-KOHKA Ver.8.00にて、コンクリート橋脚のM-φ計算の不具合が判明しました。
以下にその内容についてご報告いたしますとともに、深くお詫び申し上げます。
●不具合内容
○現象1:軸方向鉄筋許容引張限界時のM-φが正しく計算できない場合があった。
・発生原因
軸方向鉄筋許容引張限界時のM-φ計算において、
最外縁軸方向鉄筋のひずみが許容引張ひずみに達する前に
コンクリート圧縮ひずみの評価位置でのコンクリート圧縮ひずみが限界圧縮ひずみに達しても、
計算中止せず限界圧縮ひずみを超えた断面部分の断面力負担をゼロとして収束計算を継続するため、
不適切なM-φ解に収束してしまうことがある。
(主に中空断面等、断面に対して鉄筋の割合が多い場合に発生する。)
・修正内容
軸方向鉄筋許容引張限界時のM-φ計算において、
コンクリート圧縮ひずみの評価位置でのコンクリート圧縮ひずみが限界圧縮ひずみを超えない中立軸の存在区間を
限定して収束計算を行うよう修正した。
○現象2:軸方向鉄筋が許容引張ひずみの位置に達した時にM-φを算出できないケースがあり
「M-φが計算不能です。」とエラーメッセージが出て処理を中断していた。
・発生原因
現バージョンでは軸方向鉄筋許容引張限界時のM-φが算出できないと処理を中断する仕様としているためである。
軸方向鉄筋許容引張限界時のM-φが算出できない原因が以下と考えられる。
(1)プログラムの内部で設定される収束計算の収束判定条件が厳しすぎで、収束できない。
(2)断面条件より収束解が存在しないことがある。
・修正内容
安定的に収束解が得られるように収束判定条件を見直した。
それでも収束しない場合は、収束解が存在しないと考えられるため、
コンクリート圧縮限界時のM-φ値を耐震性能限界状態のM-φとして処理を継続する仕様に変更した。
●対応状況
不具合の修正版を、Ver.8.01としてリリースいたしました。
下記URLよりダウンロードしてご使用下さい。
http://www.jip-ts.co.jp/support/product/jtkohka/download.html
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